忘年会の挨拶 例文集|開会・乾杯・締めの言い方と長さの目安つき
結論:忘年会の挨拶は「短く・感謝・締めの合図」で決まる
忘年会の挨拶は、うまいことを言う場ではありません。次の4点を押さえれば十分に成立します。
- 長さは1分以内(乾杯の発声はさらに短く30秒程度)。料理と飲み物が冷めないうちに終える
- 感謝を主役にする。1年間の労いと、参加してくれたことへのお礼を必ず入れる
- 場面ごとに役割が違う。開会=場を開く、乾杯=始める合図、中締め=区切り、締め=終わりの宣言
- 合図をはっきり出す。「それでは、乾杯」「一本締めで」など、次の動作が分かる言葉で終える
以下、場面別のそのまま使える例文と、立場別の言い回し、依頼するときの段取りまで順にまとめます。
挨拶の場面と担当・長さの目安
| 場面 | 誰がやることが多いか | 長さの目安 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 開会の挨拶 | 幹事・司会 | 30秒〜1分 | 開始を告げ、進行を案内する |
| 乾杯の発声 | 上位者(部長・先輩など) | 20〜30秒 | 短く盛り上げて始める合図 |
| 中締め | 中堅・幹事 | 30秒〜1分 | 一区切りをつけ、帰る人を送り出す |
| 締めの挨拶 | 最上位者・幹事 | 1分以内 | 労いと締めの号令 |
開会と乾杯を同じ人が続けてやると冗長になります。開会は幹事、乾杯は別の方に振り分けると流れが軽くなります。
そのまま使える例文(場面別)
開会の挨拶(幹事・司会)
本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。幹事の○○です。 今年も一年、本当にお疲れさまでした。日ごろの慌ただしさを少し忘れて、ゆっくり召し上がっていただければと思います。 本日は21時までを予定しております。それでは、○○さんに乾杯の音頭をお願いいたします。
乾杯の発声
ご紹介にあずかりました○○です。皆さん、一年間おつかれさまでした。 今年は○○(大きな出来事を一つだけ)と、変化の多い一年でしたが、こうして無事に集まれたことを嬉しく思います。 来年もどうぞよろしくお願いします。それでは、皆さんの健康とご活躍を願って——乾杯!
中締め
宴もたけなわではございますが、そろそろお時間となりました。幹事の○○です。 ここで一度、中締めとさせていただきます。この後もお時間のある方はぜひ続けてお楽しみください。 それでは、一本締めでお願いいたします。お手を拝借——いよぉーっ、(パン)。ありがとうございました。
締めの挨拶
本日はご参加いただき、ありがとうございました。 今年一年、皆さんそれぞれの持ち場で本当によく頑張られたと思います。心よりお礼申し上げます。 年末年始はゆっくり休んでいただき、来年も元気にお会いしましょう。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。
立場別:言い回しの調整
- 幹事・司会:自分の思いより「進行案内」を優先します。終了時刻・二次会の有無・忘れ物の注意など、参加者が知りたい情報を必ず入れます
- 上司・年長者:具体的な労いを一つ入れると効きます(「○○の立ち上げは大変でしたね」など)。ただし特定の個人・部署を褒めすぎると角が立つため、全体への感謝で締めます
- 若手・新人:気負わなくて構いません。「至らないところをフォローいただきありがとうございました」+「来年も学ばせてください」で十分です
避けたいのは、業績の反省会・説教・内輪すぎる話・長い自分語りです。楽しみに来ている場なので、ネガティブな話題は持ち込まないのが鉄則です。
挨拶を依頼するときの段取り(幹事向け)
挨拶は当日いきなり振らず、事前に依頼します。伝えるべきは次の4点です。
- どの場面か(開会/乾杯/中締め/締め)
- 持ち時間(「1分程度で」と具体的に)
- 順番と、直前に誰が話すか
- マイクの有無と立ち位置
依頼の文例です。
○○部長 12月○日の忘年会の件でご連絡です。当日、乾杯の音頭をお願いできませんでしょうか。 19時開始で、開会の挨拶(私)のあと、19時5分ごろに30秒程度いただければと思います。マイクをお持ちします。 ご都合が悪ければ遠慮なくお知らせください。
依頼は遅くとも1週間前までに。当日の指名は準備の時間が取れず、相手に負担をかけます。参加人数や当日の進行連絡をまとめて管理したいときは、Attoのような無料の出欠管理サービスを使うと、案内と出欠の集計を1か所にまとめられます。
幹事全体の段取りは忘年会の幹事マニュアルに、当日の進行の組み立ては歓迎会の進行と司会進行表も参考になります。
当日の進行に組み込む順番
- 開会の挨拶(幹事)
- 乾杯の発声(上位者)
- 歓談
- (余興・ゲームなど)
- 中締め
- 締めの挨拶
- 二次会の案内・解散
挨拶する人には開始10分前に一声かけると安心してもらえます。「このあと乾杯をお願いします」と伝えるだけで、心の準備ができます。
忘れずに用意したいもの
- 挨拶をお願いした人の名前と順番のメモ(司会用)
- マイクが必要かの確認(店に事前連絡)
- 終了時刻と二次会情報
- 一本締め・三本締めのどちらにするかの確認
NG例と言い換え
| よくあるNG | なぜ避けるか | 言い換え |
|---|---|---|
| 「今年は目標未達で反省すべき年でした」 | 労いの場が反省会になる | 「厳しい場面もありましたが、皆さんのおかげで乗り切れました」 |
| 「来年こそは全員で数字を…」 | 目標の押し付けになる | 「来年もこのメンバーで進めていければ嬉しいです」 |
| 「○○さんは今年よく頑張った(特定個人を長く)」 | 他の人が置いていかれる | 「それぞれの持ち場でよく踏ん張っていただきました」 |
| 「まだ飲んでない人いますか?」 | 飲酒の強要になる | 「お飲み物、お好きなものをどうぞ」 |
| 長い自己紹介・自分語り | 場の温度が下がる | 感謝+合図の2要素に絞る |
特に注意したいのは飲酒を促す言い回しです。乾杯の発声でも「グラスをお持ちください」にとどめ、中身は問いません。
二次会・オンラインの場合
二次会の案内は、締めの挨拶とは分けて司会から短く伝えます。
二次会は21時15分から、隣の○○で行います。参加自由ですので、ご都合のつく方はぜひ。会費は3,000円程度の予定です。
オンライン忘年会では、間が生まれやすいため合図をより明確にします。
それでは乾杯します。皆さん、お手元のグラスを画面に向けてお持ちください。……乾杯!
画面越しは声が重なると聞き取れないため、乾杯後は一度ミュートをお願いしますと添えると進行が乱れません。
よくある質問(FAQ)
Q. 忘年会の挨拶はどれくらいの長さが適切ですか? A. 開会・中締め・締めは1分以内、乾杯の発声は30秒程度が目安です。料理が出ている場面では特に短く。長い挨拶は場の温度を下げるので、短く切り上げるほうが好印象です。
Q. 一本締めと三本締めはどう違いますか? A. 一本締めは「いよぉーっ、パン」と1回、三本締めは「パパパン パパパン パパパン パン」を3回繰り返します。会社の忘年会では簡潔な一本締めが選ばれることが多く、格式を出したい場では三本締めが使われます。手締めをしない場合は「これにてお開きとします」で締めて構いません。
Q. 乾杯の挨拶を突然頼まれたらどうすればよいですか? A. 「一年の労い」+「来年もよろしく」+「乾杯」の3要素だけで成立します。無理にエピソードを盛り込まず、「皆さん、一年間おつかれさまでした。来年もよろしくお願いします。乾杯!」で十分です。
Q. オンラインの忘年会でも挨拶は必要ですか? A. 必要です。むしろ画面越しは間が生まれやすいので、開始と終了の合図をはっきり出す役割が重要になります。乾杯は「画面に向かってグラスを上げてください」と動作を指示すると揃います。
Q. 締めの挨拶で言ってはいけないことはありますか? A. 業績の反省、特定の人への苦言、政治や宗教の話題、来年の目標の押し付けは避けます。締めは労いと感謝で終えるのが基本です。帰り道の注意喚起(お忘れ物・お気をつけて)を添えると丁寧です。