内定式の挨拶 例文|社長・人事・内定者代表の言い方と当日の進行
結論:内定式の挨拶は「歓迎・期待・これからの案内」の3点で構成する
内定式の挨拶は、格式よりも内定者の不安を減らすことが目的です。次の4点を押さえます。
- 歓迎を最初に伝える。「迎えられて嬉しい」を明確な言葉にする
- 会社の方向性を短く語る。理念の長い説明より、これから一緒に何をするかを具体的に
- 入社までの流れを案内する(内定者研修・連絡方法・相談窓口)
- 長さは社長3〜5分、人事3分、内定者代表1〜2分が目安
以下、立場別の例文、当日の進行、依頼の段取りまでまとめます。
挨拶の担当と長さの目安
| 立場 | 長さ | 役割 |
|---|---|---|
| 社長・代表 | 3〜5分 | 歓迎と会社の方向性、期待を伝える |
| 役員・事業部長 | 2〜3分 | 現場の空気と仕事の面白さを伝える |
| 人事担当 | 3分 | 入社までの流れ・手続き・連絡方法の案内 |
| 内定者代表(答辞) | 1〜2分 | 感謝と決意 |
| 先輩社員 | 2〜3分 | 入社1〜3年目のリアルな話 |
内定者にとって一番有益なのは人事の案内パートです。理念の話より、いつ何をすればよいかを明確にすることが辞退防止につながります。
例文1:社長・代表の挨拶
本日は当社の内定式にお集まりいただき、ありがとうございます。代表の○○です。 まずは、数ある企業の中から当社を選んでくださったことに、心よりお礼を申し上げます。皆さんを迎えられることを、社員一同とても楽しみにしています。 当社は現在、○○(事業の方向性を一つだけ具体的に)に取り組んでいます。ここから数年は変化の大きな時期になりますが、それは新しく入る皆さんが活躍できる場面が多いということでもあります。 入社までの半年間、不安になることもあると思います。そのときは遠慮なく人事に相談してください。皆さんはもう仲間です。 来年4月、元気にお会いできることを楽しみにしています。本日はありがとうございました。
例文2:人事担当の案内
人事の○○です。本日はお越しいただきありがとうございます。 ここから入社までの流れをご案内します。11月に内定者向けの懇親会、1月と3月に事前研修を予定しています。詳細は追ってメールでお送りします。 提出書類は○月○日までにご返送ください。学業やアルバイトの都合で難しい場合は、遠慮なくご相談ください。 連絡は基本的にメールで行います。届かない場合や、進路について迷いが出た場合も、まずはご連絡ください。一人で抱えないでいただければと思います。
例文3:内定者代表の答辞
本日はこのような式を開いていただき、ありがとうございます。内定者を代表して、ひとことご挨拶申し上げます。 本日、皆さまから直接お話を伺い、この会社で働くことへの期待がより大きくなりました。まだ学ぶべきことばかりですが、来年4月までに準備を整えて臨みたいと思います。 一日も早く戦力として貢献できるよう努めてまいります。ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
答辞を依頼する場合は、遅くとも1週間前までに本人へ伝え、原稿を用意する時間を確保します。当日の指名は負担が大きすぎます。
当日の進行例(60〜90分)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0:00 | 開式の辞(司会) |
| 0:03 | 社長挨拶 |
| 0:08 | 内定証書の授与 |
| 0:25 | 内定者代表の答辞 |
| 0:30 | 人事からの案内(入社までの流れ) |
| 0:35 | 先輩社員の話・質疑応答 |
| 0:50 | 内定者同士の自己紹介・グループワーク |
| 1:20 | 記念撮影 |
| 1:30 | 閉式 |
内定者同士が話す時間を必ず入れてください。同期のつながりができると、入社までの不安が下がります。式典部分だけで終わらせないのが設計のポイントです。懇親会を続けて行う場合の設計は内定者懇親会の企画にまとめています。
挨拶を依頼するときの伝え方
- どの場面か(社長挨拶/役員/先輩社員/答辞)
- 持ち時間(「3分程度で」と具体的に)
- 聞き手の人数と属性(内定者○名、うち理系○名など)
- 盛り込んでほしい要素(歓迎・事業の話・入社までの案内)
- 避けてほしい話題(長い経歴紹介、他社比較、精神論)
特に**「避けてほしい話題」を先に伝える**のが実務上のコツです。内定者にとって他社批判や過度な精神論はマイナスに働きます。
会場と運営の準備
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 会場 | 収容人数、記念撮影ができる広さ、控室の有無 |
| 音響 | マイクの本数、スピーカー、BGMの可否 |
| 記録 | 写真・動画の撮影担当、内定者の掲載可否の確認 |
| 配布物 | 内定証書、当日の資料、記念品 |
| 導線 | 受付、着席位置、撮影時の並び方 |
自社会議室で収まらない規模になると、会場・音響・撮影・記念品などを外部に発注することになります。複数社から見積を取って比較する際の進め方は相見積もりのマナーと進め方に、依頼メールの書き方は見積依頼メールの例文にまとめています。
内定式当日のチェックリスト
- 挨拶者への依頼と時間の共有が済んでいる
- 内定証書の氏名に誤字がない(最重要)
- 内定者の欠席・遅刻の連絡先を周知した
- 写真の掲載可否を本人に確認した
- 交通費の精算方法を案内した
- 入社までのスケジュールを配布資料に入れた
氏名の誤字は最も印象を損なう事故です。証書・名札・座席表はダブルチェックしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 内定式の社長挨拶はどれくらいの長さが適切ですか? A. 3〜5分が目安です。内定者は緊張しており、長い話は頭に入りません。理念を網羅するより、「歓迎」「これから一緒に取り組むこと」を一つずつ具体的に伝えるほうが記憶に残ります。
Q. 内定者代表の答辞は必ず必要ですか? A. 必須ではありません。人数が少ない場合や、内定者の負担を減らしたい場合は、全員が一言ずつ自己紹介する形式に置き換えても構いません。実施する場合は必ず事前に依頼し、原稿を準備する時間を確保してください。
Q. 内定式はいつ行うのが一般的ですか? A. 10月1日前後に実施する企業が多く見られます。土日を避け、遠方の学生が移動しやすい時間帯(午後開始)にすると参加しやすくなります。オンライン併用にする場合は、配信環境の確認を事前に済ませてください。
Q. 挨拶で避けたほうがよい話題はありますか? A. 他社との比較、過度な精神論、長い自分の経歴紹介、内定者の学歴に触れる発言は避けます。内定者は「この会社で働けるか」を判断している段階なので、圧をかける言い方は辞退のきっかけになります。
Q. 内定式のあとに懇親会は必要ですか? A. 必須ではありませんが、内定者同士や先輩社員と話す機会があると、入社までの不安が大きく下がります。飲酒を伴わない形式(ランチ・カフェスタイル)にすると、参加のハードルが下がり全員が参加しやすくなります。