イベントLPの作り方|申込率を高める9つの構成ブロックとチェックリスト
結論:イベントLPは「9ブロック構成+申込ボタン3か所」で申込率が変わる
イベントLP(ランディングページ)は、告知を見た人を申込に変換する装置です。成果を分けるポイントは次の4つです。
- 構成は定番の9ブロックに沿って作る(独自構成を考えるより速くて確実)
- ファーストビューだけで「誰向けの・何が得られる・いつのイベントか」が伝わるようにする
- 申込ボタンはページ内に3か所以上、常に1スクロール以内に置く
- 公開前にスマートフォン表示と申込動線を必ず自分で通す
順に解説します。
イベントLPの役割:告知と申込をつなぐ変換装置
SNSやメールなどの告知は文字数が限られるため、参加を決断させる情報までは載せられません。その決断に必要な情報をすべて載せ、その場で申込まで完結させるのがLPの役割です。
集客全体の中でLPがどこに位置するかはイベント集客の方法12選で解説していますが、位置づけを一言でいえば「すべての告知の着地点」です。媒体ごとにバラバラのページへ誘導せず、1つのLPに集約することで、効果測定も改善も一元化できます。
また、LPは開催後も無駄になりません。開催報告や次回イベントの予告に差し替えれば、検索やSNS経由で後から訪れた人を、次回の見込み客として受け止められます。
申込率を高める9つの構成ブロック
上から順に、読者の頭に浮かぶ疑問へ答えていく構成です。
| # | ブロック | 役割(読者の疑問) |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 自分に関係あるか?(タイトル・日時・対象者・申込ボタン) |
| 2 | 課題提起 | なぜ今参加すべきか? |
| 3 | 得られること | 参加すると何が変わるか?(箇条書き3〜5点) |
| 4 | プログラム・タイムテーブル | 当日何をやるのか? |
| 5 | 登壇者紹介 | 誰から聞けるのか?(顔写真+肩書+実績) |
| 6 | 開催概要 | 日時・場所・形式・参加費・定員は? |
| 7 | 対象者・こんな方におすすめ | 本当に自分向けか?の最終確認 |
| 8 | よくある質問 | 申込をためらう不安の解消 |
| 9 | 申込フォームまたは申込ボタン | 今すぐ申し込める導線 |
すべてのブロックが必須ではありません。小規模な勉強会なら1・3・6・9だけの縦長1画面でも成立します。逆に有料カンファレンスなら5と8を厚くします。
ファーストビューと申込ボタンの設計
ファーストビューに入れる4点セット
- タイトル:対象者+得られることを含める(イベント名だけにしない)
- 開催情報:日付・時間・形式(会場/オンライン)を1行で
- 対象者の明示:「◯◯を担当している方向け」
- 申込ボタン:スクロールせずに押せる位置に1つ
訪問者の多くはファーストビューだけを見て読み進めるか離脱するかを決めます。凝ったキービジュアルよりも、この4点が瞬時に読み取れることを優先してください。
申込ボタンの置き方
- ファーストビュー・中間(プログラムの後)・最下部の3か所が基本
- ボタンの文言は「申し込む」より「無料で申し込む」「残り◯席に申し込む」のように条件や限定性を添える
- ボタンの飛び先であるフォームの項目数が多いと、LPが良くても離脱します。フォーム側の設計はイベント申込フォームの作り方を必ずセットで確認してください
読みやすさを支えるデザインの基本
- 色は「ベース+メイン+アクセント」の3色までに絞り、申込ボタンにはアクセント色を使う
- 本文の文字サイズは、スマートフォンで拡大せずに読める大きさを確保する
- 登壇者写真は明るさとトリミングを揃えるだけで信頼感が大きく変わる
- 装飾よりも余白を優先し、ブロックの区切りがひと目でわかるようにする
デザインに時間をかけられない場合は、装飾に凝るよりも、テンプレートに沿って情報の質を上げる方が申込率に効きます。
制作手段の比較:自作・ツール・外注
| 手段 | 費用感 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 社内で自作(CMS・HTML) | 低 | 自社サイトに実績があり更新体制がある |
| イベント管理サービスのページ作成機能 | 無料〜低 | フォーム・受付まで一体で運用したい |
| LP作成ツール | 低〜中 | デザイン自由度と速さの両立 |
| 制作会社へ外注 | 高 | 大型・ブランド重視のカンファレンス |
中小規模のビジネスイベントであれば、LPと申込フォーム・参加者管理が最初からつながっているイベント管理サービスを使うと、申込データの転記やフォーム連携の手間がなくなります。手段は運用体制と頻度で選び、年数回ならツール活用、月次開催なら再利用できる仕組み化を優先しましょう。
制作会社へ外注する場合は、複数社から相見積を取って費用と実績を比較するのが基本です。依頼時の伝え方や断り方の作法は相見積のマナーにまとめているので、発注前に一読しておくと交渉がスムーズです。
公開前チェックリスト
- スマートフォンで全ブロックが崩れず表示されるか
- ファーストビューに日時・対象者・申込ボタンがあるか
- 申込ボタンから実際に申込完了までを自分で通したか
- 申込完了メールが正しく届くか
- 開催概要の日時・会場・地図に誤りがないか
- 告知媒体ごとの流入を分けるパラメータを設定したか
- ページの読み込みが遅くないか(画像の圧縮)
公開後は「LP訪問数→申込数」の変換率を週次で確認し、離脱が多ければファーストビューとフォームから直します。
よくある質問(FAQ)
Q. イベントLPの申込率はどれくらいが目安ですか?
A. 流入の質によって大きく変わりますが、既存リード向けメール経由なら10〜20%、広告経由なら数%程度が一つの目安です。数字そのものより、施策前後の変化を追うことが重要です。
Q. LPは縦にどれくらい長くすべきですか?
A. 長さ自体に正解はなく、「参加を決断するのに必要な情報が過不足なくあるか」で決まります。無料の1時間セミナーに長大なLPは不要ですし、有料カンファレンスで情報が薄いと申込に至りません。
Q. 毎回LPを作るのが大変です。手を抜ける部分はありますか?
A. 9ブロックのうち、課題提起・対象者・FAQはシリーズ開催なら大部分を使い回せます。前回のLPをテンプレート化し、日時・登壇者・プログラムだけ差し替える運用にすると、制作時間を大幅に減らせます。
Q. 申込フォームはLPに埋め込むべきですか、別ページにすべきですか?
A. 項目が少ない(5項目以下)なら埋め込みが有利です。遷移が1回減るぶん離脱が減ります。項目が多い場合や決済を伴う場合は、別ページに分けてフォームに集中させる方が完了率が安定します。
Q. 公開後に日時や会場が変更になったらどうすればよいですか?
A. LPの修正だけでは既申込者に伝わりません。LP更新とあわせて、申込者全員への変更通知メールを必ず送ります。変更告知はリマインドメールの仕組みに載せると漏れがありません。