展示会アンケートの作り方と設問例|回収率を上げる7つのコツとひな形付き

DandoriAI編集部公開 2025-11-18更新 2026-07-12
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展示会のアンケートは、来場者の満足度を聞くためのものではありません。出展社にとっての目的はただ一つ、獲得したリードをフォローの優先順位つきで選別することです。設問が多すぎて答えてもらえない、集めたのに使われない——そんなアンケートにしないための設計と運用を、ひな形つきで解説します。

結論:展示会アンケートは「5問以内・選択式中心・その場で記入完了」が鉄則

  1. 目的はリードの選別:課題・検討時期・立場がわかれば十分。満足度調査と混ぜない
  2. 5問以内・1分で終わる分量:立ち話の合間に答えられる長さが回収率を決める
  3. 選択式中心+自由記述は1問まで:集計と選別を高速化する
  4. スタッフが聞き取りながら記入する運用:来場者に書かせるより回収率も情報の質も上がる

アンケートは名刺獲得とセットで機能します。全体の流れは展示会で名刺獲得を最大化する方法を、出展準備の全体像は展示会出展の準備完全ガイドを参照してください。

そのまま使える設問ひな形(ブース用5問)

# 設問 形式 ねらい
1 本日はどのような情報をお探しですか 選択式(自社製品領域の課題3〜5択+その他) 課題の把握
2 該当製品・サービスの導入検討状況を教えてください 選択式(情報収集中/1年以内に検討/半年以内に検討/導入済み) 検討時期
3 ご導入の際、どのようなお立場で関わられますか 選択式(決裁者/選定担当/利用者/情報収集) 立場・決裁関与
4 現在お使いのツール・方法があれば教えてください 選択式+その他自由記述 競合・現状把握
5 今後のご案内方法のご希望 選択式(個別打ち合わせ希望/資料送付希望/メルマガのみ/不要) 次アクションの合意

設問5が実務上もっとも重要です。「個別打ち合わせ希望」に印がついた回答は、その場で確度Aのリードとして確定します。フォローの合意を取る設問を必ず1問入れてください。

このほか、末尾に個人情報の利用目的(資料送付・メールでのご案内に使用する旨)を明記する欄を忘れずに入れます。

最重要 Q1 課題 Q2 検討時期 Q3 立場 Q4 現状把握 Q5 次の案内 選択式中心・1分で完了 ランク確定に直結
図: ブースアンケート5問の構成と役割

回収率を上げる7つのコツ

  1. スタッフが聞き取り、スタッフが書く:来場者にペンを持たせると離脱します。会話の流れで聞き、スタッフが記入する形式なら回収率はほぼ対応数と一致します
  2. 設問を会話文にする:紙に書かれた質問をそのまま読むのではなく、「今日は何かお探しのテーマがあって?」のように自然な会話で聞きます
  3. 名刺と物理的にセットにする:名刺をアンケート用紙にその場でホチキス留め、またはクリップ留めするルールにすると、後の突き合わせ作業が消えます
  4. 回答特典を用意する:ノベルティや限定資料を「アンケートにご協力いただいた方に」と紐づけると、依頼の口実になります
  5. 記入台と予備のバインダーを用意する:混雑時に複数のスタッフが同時に聞き取れる物理環境を整えます
  6. 選択肢は読み上げて3秒で選べる粒度に:選択肢が7個を超えると答えにくくなります
  7. 午後の疲れた時間帯は設問を絞る:状況に応じて設問1・2・5だけの短縮版に切り替える判断をリーダーができるようにしておきます

紙とデジタル、どちらで取るか

方式 向いているケース 注意点
紙+名刺ホチキス留め スタッフ聞き取り型・混雑するブース 会期後のデータ化担当と期限を決めておく
タブレット入力 設問が分岐する場合・その場で集計したい場合 台数がボトルネックになる。回線・電源を確保
QRコード→Webフォーム 来場後に自分のスマホで回答してもらう場合 回収率は下がる。特典やお礼メールとの連動が前提

実務では「ブースでは紙、事後フォローではWebフォーム」の併用が扱いやすい構成です。お礼メールに3問だけの事後アンケートを添えると、ブースで聞き切れなかった情報を補完できます。事後メールの書き方は展示会のお礼メール例文集を参照してください。

なお、事前登録制の展示会や自社主催の併設セミナーでは、申込フォームの段階で属性情報(業種・役職・関心テーマ)を取得しておくと、当日のアンケートは商談情報だけに絞れます。

集計と活用:会期後48時間ルール

アンケートは集計されて初めて意味を持ちます。

  • 毎日終業後にその日の回答をデータ化する(翌日に持ち越さない)
  • 設問5の回答でランク(A/B/C)を自動的に決めるルールを作った
  • 会期終了後48時間以内に全回答の集計とリスト化を完了する
  • 設問1(課題)の集計結果を次回の展示テーマ・キャッチコピーに反映する
  • 設問4(現状ツール)の集計を営業・製品開発チームに共有する

設問1と4の集計は、リード選別だけでなく市場の生の声としても価値があります。ブースのコピーや展示内容の改善材料になるため、出展報告書に必ず含めましょう。

毎日データ化 48時間で集計 ランク確定 フォロー開始 翌日に持ち越さない 設問5で自動判定 3営業日以内
図: 回答の集計からフォロー開始までの流れ

アンケートの設計とあわせて、ブースの当日オペレーション(声かけ→デモ→アンケート→お礼)の流れを決めておくと回収率はさらに上がります。当日の役割分担・進行のひな形はイベント運営マニュアルのテンプレート(無料ダウンロード)が参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q. アンケートは何問までなら答えてもらえますか?

A. ブースでの立ち話なら5問・1分以内が目安です。それ以上聞きたい場合は、当日は5問に絞り、残りはお礼メール後のWebアンケートに回す2段構えにします。

Q. 満足度や感想は聞かなくてよいのですか?

A. 出展社のブースアンケートでは優先度が低い設問です。満足度はフォローの優先順位に使えません。聞くなら事後のWebアンケートで、改善目的と割り切って聞きましょう。

Q. 記入済みアンケートが集まりすぎて処理できない場合は?

A. うれしい悲鳴ですが、選別が遅れれば全リードが冷めます。設問5(個別打ち合わせ希望)の回答だけ先に抽出してランクAのフォローを最優先で開始し、残りの集計は並行して進めてください。

Q. 来場者に個人情報の利用について何を伝えるべきですか?

A. 取得した情報を何に使うか(資料送付・メールでの案内など)を用紙またはフォームに明記し、口頭でも一言添えるのが基本です。メルマガ配信に使う場合は、配信可否の選択肢を設けておくと後のトラブルを防げます。

Q. アンケート結果は次回出展にどう活かせますか?

A. 課題設問の分布はキャッチコピーと展示テーマの改善に、検討状況の分布は出展する展示会の選定に、現状ツールの回答は競合対策に使えます。回答データを毎回同じ形式で蓄積すると、年次比較で市場の変化も読めるようになります。

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